【2009年】会長就任挨拶(前田敏彦)
このたび、前任の門田憲二会長のあとを引き継ぎ、本日より燧会々長を引き受けさせていただくことになりました電気工学科第1期卒業の前田敏彦と申します。どうかよろしくお願いを申し上げます。
まもなく2012年に母校は開校50周年を迎えるに至ります。
明治が44年、大正が14年、母校開校が昭和37年。
ここまでで95年、そして30年間の経済成長とその後の失われた20年、計150年の内の50年の激動の道程でありました。
まさに歳月人を待たずの言葉の如く今や会員は全国に5,000人を超えるに至り、万感胸を打つものがございます。
そ んな折、2年前に門田会長はじめ前任役員の方々が立ち上がり活性化の魁となられました。私はその姿に深く共感し、このままでは母校の黎明期をとも に築いていただいた先生方、また建学の精神を伝統に変えて努力を重ねてこられた同輩・後輩諸氏、中でも今日すでに故人となられた方々に対して何とも申し訳 がたたない……そんな想いに駆られ、バトンをお引き受けする事を決意致しました。
皆さまのご支援とご協力がなければそれを成すことなどできません。
どうか一層のお力添えを賜りますよう伏してお願い申し上げます。
私は50周年を迎える前に燧会を叩き起こし、もう一度建学の精神に立ち戻り、襟を正してわれわれが何者でありどうしてここに来たのか?何をしたいのか?そうしてどこへ行こうとしているのか?を皆さまと語り合ってみたいとそう思います。
燧 会と母校と友人と自分に“誇り”を持ち、仲間を思うことは自分への責務であり、他人への礼節だと信じます。もっと言えば自分を育み鍛えてくれた母 校への恩返しだといえます。燧会から受け取るばかりではなく、皆さまの方からも燧会の為に働きかけて下さい。そうして自らの確かな存在の証を残してくださ い。
今日わが国は成熟し多様な価値観のもと、仕事以外の生きがいが求められ、ボランティアだ何だと大流行ですが、まずは燧会に対してその様な気持ちを向けていただければ真に嬉しい限りです。
古い友人がいて、彼や自分がどんなに変わろうとも……どんなに長く逢わなくとも……「おい元気か!」で通じる仲間がいる幸を味わえる人生を皆さまと存分に楽しみたいものだと存じます。
最後になりましたが、皆さま方並びにご家族の皆さま方おひとりおひとりの人生の日々が安寧で豊かさに満ちあふれ、仕事を通じて広く人や社会に貢献され、さらにご発展の多からん事をお祈りし、私の就任のご挨拶にさせていただきます。
2013年10月10日
前田 敏彦