平成26年度新居浜高専入学式(燧会会長祝辞)
2014年4月3日
平成26年(2014年)4月3日、平成26年度新居浜工業高等専門学校入学式が開催されました。燧会会長である露口省二が、同窓会代表として祝辞を述べました。
祝辞
紹介に預かりました、本校の同窓会会長を勤めさせていただいています露口と申します。
平成26年度 新居浜工業高等専門学校 入学式に際し、新入生の皆さん並びに御父兄の皆様に謹んで御入学の御祝いを申し上げます。
新入生の皆さんは、本日から本校の歴史に新たな1ページを加えられますとともに、新居浜高専在校生・卒業生7000余名が在籍される同窓会「燧会」会員にもなられました。
ここに心から皆さんを歓迎いたします。
新入生の皆さんは、十代半ばで自らの進む道の一つを選択されました、その道は申すまでもなく、技術への道・エンジニアへの道であります。
技術立国 日本の未来コアとして、高い技能と情熱を本校で育くみ各分野での御活躍を期待します。
私事で恐縮でありますが、過日に松山地区の中学校で社会講座の担当をさせて頂きました。
課目は「会社の仕組み」と「モノつくりの構成」でしたが、主旨は皆さんの身の回りのあらゆる商品一つ一つには、失敗と成功の教訓から得た幾多の知恵とノウハウなど、世界標準の素晴らしい技術が織り込まれて提供されているといったお話と、お父さんの会社の給料はどこから出てくるの?といったテーマでした。
皆さんも私もペン一つ一人で造ることは叶いません。弥生時代の青銅器すら同じです。
多くの技術者や生産者の知恵の汗と連綿の歴史の財産によって、はじめて成された素晴らしいモノやシステムに私たちは満たされています。
ハイテク機材や先端商品に於いては申すまでもありません。
何気なくモノを見る目と、どのように作られているの?どのように設計されたの?材質は?と技術の目で見るとでは景色大違いですね。
そして技術好奇心が一杯になります。語学も然りで皆さんの未来ライバルは国内はもちろん海外に広がります、彼ら友人と大いに仕事を語り合う場面には語学が必要です。
これからの勉学に於いて、好奇心に目を輝かせて将来のシーンを夢に見て研鑽を頂ければと期待します。
七千余名の先輩同窓生多くは、大なり小なり自省しながら後輩諸子には技術好奇心一杯の夢多き高専キャンパスライフを送って欲しいと願っています。
新入生皆さんの学生生活が充実され、心身ともに飛躍されることを祈念し御入学をお祝い申し上げます。
平成26年4月3日
国立新居浜工業高等専門学校
同窓会「燧会」会長 露口 省二