平成25年度 新居浜高専卒業式(燧会会長祝辞)
2014年3月17日
2014年3月17日に、平成25年度の新居浜高専卒業式が行われました。
卒業生の皆さま並びに父兄の皆さま、おめでとうございました。
同窓会を代表して、会長の露口より祝辞を送らせていただきましたので、以下に掲載いたします。
ご卒業祝辞
ご紹介に預かりました、露口と申します。
平成25年度卒業式に際し、卒業生諸君並びに卒業生御父兄の皆様に謹んで祝辞を呈します。
本日をもって新居浜工業高等専門学校を御卒業され、新しい世界の扉を敲かれんとする皆さんに心からお慶びを申し上げます。
私事で恐縮ではありますが、卒業式に臨場させて頂きますと四十有余年前の自身が思い起こされます。
高専卒業生としての誇りと、新しい社会への不安を織り交ぜた緊張の一時でした。
高専制度への期待も大きく、諸大学に伍した評価を頂きながらの社会人生のスタートでしたが、当時は本校卒業生に欠くものが一つありました。
社会人一年生として戸惑いや悩み、その折々に諸大学出身の同僚が同窓先輩から指導や支援を受ける姿を目にする度に、羨ましくも母校の歴史の浅さに寂寥を感じました。
以来、五十年の歴史が重ねられ、本校卒業生は国内外の各界に七千余名が活躍されています。
同窓会「燧会」活動も国内支部組織の拡充を図り、海外では各国で組織された全国高専交流会との連携を図り、後進への一助・母校発展の一助となるべく同窓ネットワーク拡充に努めています。
卒業生の皆さんも、迎える新しい社会で母校先輩や全国高専の先輩諸氏と交流を図り、人生の相談相手としていただきたいと期待します。
また、皆さんも本校の歴史を積み重ねて行かれます。自身を磨かれ後進への一助を勤めて行かれますようお願いします。
さて祝辞の〆に際して、一言付言させていただきます。
本日の卒業生には海外留学生もいらっしゃいます、母国を離れた勉学の情熱に敬意を表します。
ビジネスで海外に出向きますと、各国の若者が持つ高いグローバル目線と自国の技術や経済を背負う自負心の高さに心を揺さぶられます。一方で彼らの目標である技術立国日本の将来を思います。
卒業生の皆さんは、世界を相手に技術や製品そして人間力を競う立場になられます。
自身の技を磨き、コミュニケーション力で世界へ目を拓き、日本の将来を牽引いただきますよう期待します。
学び舎で得たことは基礎、これから半世紀にわたる人生における勉学こそが自身にとって最も重要な事として研鑽を重ねて頂きたいと思います。
自省顧みて祝辞の付言とさせていただきました。皆さんの素晴らしい未来を祈念申し上げて祝辞を〆させていただきます。
御卒業おめでとうございます。
平成26年3月17日
国立新居浜工業高等専門学校
同窓会「燧会」会長 露口 省二