平成24年度 新居浜高専卒業式(燧会会長祝辞)
2013年3月27日
2013年3月18日に、平成24年度の新居浜高専卒業式が行われました。
卒業生の皆さま並びに父兄の皆さま、おめでとうございました。
同窓会を代表して、会長の長谷部より祝辞を送らせていただきましたので、以下に掲載いたします。
ご卒業祝辞
皆さん、ご卒業おめでとうございます。同窓生を代表してお慶びを申し上げます。
本日ここに本科173名の卒業生並びに専攻科28名の修了生がそれぞれ新たな船出を迎えられますことをこころからお祝い申し上げます。
今日、改めて卒業式を迎えて学生生活のいろいろなことを思いだしているのではないでしょうか。試験の追い込みで徹夜を連チャンしたことや、部活や興味のある事柄に打ち込んで勉学をつい横に置いてしまって焦ったこと、あるいは友人とのけんかを想いだしているかもしれません。そんな楽しい学生生活をとおして多くの出会いを経験し、かけがえのない恩師や親友を作った方も沢山おられるのではないかと思います。
これからは、企業に就職される方、専攻科あるいは大学へと進学される方、それぞれの目標に向かい違う道を歩んで行くことになりますが、ともに過ごしたこの数年間は皆さんの人生の礎となるはずであり、新居浜高専は母なる学び舎として永遠に皆さんを支えてくれると思っています。
同窓生代表ということでありますので最初に、同窓会「燧会」についてお話をさせて頂きたいと思います。
燧会は新居浜高専に在学した人で組織されておりますが、皆さんの先輩である母校卒業生はすでに七千人に及ぼうとしており、技術者として日本の発展に不可欠な力として活躍されております。またそのステージも開発・製造・生産など技術関係は勿論のこと、政治、行政、医師、会社経営、あるいは自分で事業を興された方など多岐に亘り、その地域においても国内にとどまらず、世界が舞台であります。
また、世代としても社会のあらゆる経験を積んでこられた方々、現在社会の第一線で活躍中の皆さん、そして皆さんのようにこれからの社会を担って行く方々の集まりであります。
新居浜高専同窓というキーワードで結ばれた会でありますので遠慮なく利用して頂ければと思います。
燧会では、この豊富な社会の経験やノウハウを、学生や若い人たちに伝えることができないかということで、講演会の開催や発表の場を設けるための企画を進めていますが、その実現の折りにはぜひ参加いただいて、意見を交換できればと考えております。
みなさんが今後社会に出て一人では解決できない課題にいくつもぶつかっていくと思いますが、そんな時には新居浜高専同窓会という強力なネットワークが「ものをいう」と思っております。燧会より皆さんに、このネットワークを使うための卒業生名簿をお送り致したいと思います。お手元に届くのは後日となりますが有効に利用していただきたいと思います。
さて、3月11日の東日本大震災から2年が経ちましたが、テレビなどで報道されています通り今なお普通の生活に戻れず苦しんでいる方がたくさんおられます。そのような中で、皆さんはとても幸せな学生生活を送れたことと思います。この幸せは、ご両親を初め学校の先生やスタッフ、友人など多くの方々の支えがあって実現したものです。今日新たな旅立ちを迎え、これから歩む人生の中で、今度は皆さん自身がどうすれば社会に貢献できるか、人を支えることが出来るかを考えて頂きたいと思います。
そして母校新居浜高専で学んだことを、生涯の誇りとして、無限大の可能性に挑戦して頂きたいと思います。
皆さんの力による、日本の復興・発展と共に、社会貢献を通して周りの人々の幸せを支えるため、皆さんがいつまでも健康でご活躍されることを祈念しましてお祝いの言葉といたします。
平成25年3月18日
国立新居浜工業高等専門学校
同窓会「燧会」会長 長谷部 健介