第1回日帰り奈良観光を終えて
2017年10月31日
10月26日に関西燧会の第1回目観光行事となる奈良観光を行いました。
「なら・観光ボランテイアガイドの会」の木原明彦さんの案内で、14名の参加者は興福寺(阿修羅観音像)、奈良県庁屋上からの展望、国宝転害門、食事処「天平倶楽部」の子規庭園、正倉院、二月堂、三月堂および東大寺大仏殿のルートを観光しました。
快晴のもとで約1万歩強の散策となり、終点では足の張りを感じている人も何名かいたようですが、全員が満足感に満たされた顔をしておりました。
当日ガイドをしてくれた木原明彦さんは新居浜高専OBで、機械工学科第Ⅰ期卒業生です。氏は退職後にご夫婦で奈良の歴史を勉強して、「なら・観光ボランテイアガイドの会」の資格を取得されたそうです。当日の説明も口頭だけではなく、写真や絵図を独自にご用意され非常にわかりやすいものでした。 氏のガイドに取り組む姿勢が感じられました。
当日の参加者は50数年前の修学旅行以来の奈良観光だと言う人、長年奈良県に住んでいると言う人などさまざまでしたが、木原さんの説明を聞いて「えっー、そうだったのか ?」 とか「こんな所があったのか ?」などと大いに勉強をさせられたり楽しんだ様子でした。
堀川自身も卒業以来奈良県内に住んでいますが知らないことが多々ありました。正岡子規の有名な句「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」は、今回の昼食場所となった天平倶楽部(当時は旅館)のある場所で当初は「柿食えば 鐘が鳴るなり 東大寺」と詠まれたとのことでした。旅館は東大寺のすぐ西側にあり、東大寺の鐘の音が間近に聞こえるのです。子規はその句を詠んだ後に法隆寺に行き、「東大寺」を「法隆寺」にすることで句がしまると感じて変更したとか。一同はひっくり返りそうになるとともに目のうろこが数枚剥がれていたようです。
今回の参加者は名古屋方面、明石方面から等遠くからの参加者もあり、会員間の友好を大いに深めることができた行事となりました。来年の開催も検討してみたいと思います。
最後になりましたが、みなさんが奈良観光をされる時には是非「なら・観光ボランテイアガイドの会」を活用されることをお勧めします。歴史的背景などの説明を受けながら観光すると言うのは、ご自身だけで回られるよりもずっと充実した観光になると思います。
(堀川 定 (幹事40C) 記)